らう)” の例文
旧字:
侍臣の手から羯皷を受取つた玄宗は、回廊の上でらうがはしいまでにそれを打ち鳴らして、春光好といふ一曲を心ゆくまでに奏した。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
しづかに女の手を払ひて、御仏の御前にらうがはしや、これは世を捨てたる痩法師なり、捉へて何をか歎き玉ふ、心を安らかにして語り玉へ、昔は昔、今は今、繰言な露宣ひそ、何事も御仏を頼み玉へ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)