“紊乱”のいろいろな読み方と例文
旧字:紊亂
読み方割合
びんらん82.5%
ぶんらん17.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
劇場がしばしば風紀の紊乱びんらんと衣裳の華美なるにつきて禁制をこうむりしもこの時代にして、江戸平民の文化は刻々円熟の期に達せんとせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この男としてはどれほどまでにこの行為によって社会を紊乱びんらんさせ巨富を積みましても、刑事上の責任なぞは一切負う必要はないのでして
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
讒臣ざんしんどもの策謀を恨んでいた。また、斎藤家の紊乱ぶんらんと主君の不明を嘆いてもいた。——が、どうしようもない。つめ腹を切らねばならぬ日が目に見えていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藩政をここまで紊乱ぶんらんさせたのはかれらだ、まずかれらを除かない限り藩政改革の策は立たない。
初夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)