“狂乱”のいろいろな読み方と例文
旧字:狂亂
読み方割合
きょうらん42.9%
きやうらん28.6%
きちがい14.3%
くるいみだ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
問『ではいままでただお姿すがたせないというだけで、あなたさまわたくし狂乱きょうらん状態じょうたいかげからすっかり御覧ごらんになってはられましたので……。』
旅籠屋はたごやつては実際じつさい容易よういことではからう、——仮初かりそめ宿やどつた夫婦ふうふが、をんな生死しやうし行衛ゆくゑれず、をとこそれために、ほとんど狂乱きやうらんかたちで、夜昼ひるよるともしにまよ歩行あるく……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ヘイ……お八代さんは今では半狂乱きちがいのようになったまま足をくじいて床に就いているそうで御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さすがに人に誇っておりました源の怪力も、恋の力にはかないません。源は怒の為に血を注いだようになりまして、ののしって見ても、叱って見ても、狂乱くるいみだれた馬の耳には何の甲斐かいもない。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)