“きょうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狂瀾75.0%
狂乱12.5%
橋欄4.2%
凶乱4.2%
狂爛4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく笑いがやみそうになったら、五つになる女の子が「御かあ様、猫も随分ね」といったので狂瀾きょうらん既倒きとうに何とかするという勢でまた大変笑われた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わたしは、ロボが狂乱きょうらんしているのを知ったから、いよいよわなを要所要所にかけておいた。一度はたしかにその一つにひっかかったが、ロボはそれをねじ切ってげた。
見上げると、もう橋の上には鮮かな入日の光が消えて、ただ、石の橋欄きょうらんばかりが、ほのかに青んだ暮方くれがたの空を、黒々と正しく切り抜いている。が、女は未だに来ない。
尾生の信 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
見上げると、高い石の橋欄きょうらんには、蔦蘿つたかずらが半ばいかかって、時々その間を通りすぎる往来の人の白衣はくいの裾が、鮮かな入日に照らされながら、悠々と風に吹かれて行く。が、女は未だに来ない。
尾生の信 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
暁からの本能寺ほんのうじの煙が、まだ太陽のおもてに墨を流しているうちに、凶乱きょうらんの張本人、光秀の名と、信長の死は、極度な人心の愕きに作用されて、かなり遠方まで、国々の耳をつらぬいて行った。
まぐろのいろの狂爛きょうらんのかげにたぎり立つ油の音の怒濤どとうである。——が、かつてそこは、入るとすぐおもてにあらい格子を入れて左官の親方が住んでいた。その隣に「きくもと」という待合があった。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)