“きょうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狂瀾73.9%
狂乱13.0%
凶乱4.3%
橋欄4.3%
狂爛4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「賛成賛成」の声が四方から起こった。狂瀾きょうらんのごとき公憤こうふんの波はおさまって一同はぞろぞろ家へ帰った。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
老公の家臣が、水戸のひとが捕われている。ということを知っただけでも、彼女の胸はさっきから狂瀾きょうらんに似て鳴りさわいでいた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしは、ロボが狂乱きょうらんしているのを知ったから、いよいよわなを要所要所にかけておいた。
あなたの帰幽きゆう当時とうじの、あのはげしい狂乱きょうらん執着しゅうじゃく……とてもわたくしなどのえたものではありませぬ。
暁からの本能寺ほんのうじの煙が、まだ太陽のおもてに墨を流しているうちに、凶乱きょうらんの張本人、光秀の名と、信長の死は、極度な人心の愕きに作用されて、かなり遠方まで、国々の耳をつらぬいて行った。
その魚の躍った空にも、まばらながらもう星の光が見えて、蔦蘿つたかずらのからんだ橋欄きょうらんの形さえ、いち早い宵暗の中にまぎれている。
尾生の信 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
見上げると、もう橋の上には鮮かな入日の光が消えて、ただ、石の橋欄きょうらんばかりが、ほのかに青んだ暮方くれがたの空を、黒々と正しく切り抜いている。
尾生の信 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まぐろのいろの狂爛きょうらんのかげにたぎり立つ油の音の怒濤どとうである。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)