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『尾生の信』
ふりがな文庫
『
尾生の信
(
びせいのしん
)
』
尾生は橋の下に佇んで、さっきから女の来るのを待っている。 見上げると、高い石の橋欄には、蔦蘿が半ば這いかかって、時々その間を通りすぎる往来の人の白衣の裾が、鮮かな入日に照らされながら、悠々と風に吹かれて行く。が、女は未だに来ない。 尾生はそ …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央文学」1920(大正9)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
白衣
(
はくい
)
疎
(
まばら
)
人間
(
じんかん
)
歩
(
ほ
)
憧
(
こが
)
頃刻
(
けいこく
)
後
(
のち
)
膝
(
ひざ
)
蘆
(
あし
)
藻
(
も
)
薄暮
(
はくぼ
)
蔦蘿
(
つたかずら
)
蒼鷺
(
あおさぎ
)
蒼茫
(
そうぼう
)
蹄
(
ひづめ
)
罩
(
こ
)
紛
(
まぎ
)
立昇
(
たちのぼ
)
眉
(
まゆ
)
蟹
(
かに
)
行人
(
こうじん
)
溢
(
あふ
)
這
(
は
)
遠近
(
おちこち
)
酷薄
(
こくはく
)
鍍金
(
めっき
)
閲
(
けみ
)
隙間
(
すきま
)
雲母
(
きらら
)
靄
(
もや
)
面
(
おもて
)
飜
(
ひるがえ
)
鱸
(
すずき
)
黄泥
(
こうでい
)
掠
(
かす
)
一縷
(
いちる
)
一艘
(
いっそう
)
両脛
(
りょうはぎ
)
佇
(
たたず
)
円
(
まる
)
剰
(
あま
)
匀
(
におい
)
囁
(
ささや
)
大方
(
おおかた
)
尾生
(
びせい
)
川楊
(
かわやなぎ
)
帯
(
おび
)
所々
(
ところどころ
)
益
(
ますます
)
暮方
(
くれがた
)
来
(
きた
)
棲家
(
すみか
)
橋欄
(
きょうらん
)
水嵩
(
みずかさ
)
水際
(
みずぎわ
)
沓
(
くつ
)
洲
(
す
)
流転
(
るてん
)
浸
(
ひた
)
湛
(
たた
)
一川
(
いっせん
)