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勞
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らう
ふりがな文庫
“
勞
(
らう
)” の例文
新字:
労
百姓
(
ひやくしやう
)
は
忙
(
いそが
)
しい
田植
(
たうゑ
)
が
畢
(
をは
)
れば
何處
(
どこ
)
の
家
(
いへ
)
でも
秋
(
あき
)
の
收穫
(
しうくわく
)
を
待
(
ま
)
つ
準備
(
じゆんび
)
が
全
(
まつた
)
く
施
(
ほどこ
)
されたので、
各自
(
かくじ
)
の
勞
(
らう
)
を
劬
(
ねぎら
)
ふ
爲
(
ため
)
に
相當
(
さうたう
)
な
饗應
(
もてなし
)
が
行
(
おこな
)
はれるのである。
其
(
それ
)
が
早苗振
(
さなぶり
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是等に關する
古物
(
こぶつ
)
遺跡に付いて
見聞
(
けんぶん
)
を有せらるる
諸君
(
しよくん
)
希くは報告の
勞
(
らう
)
を悋まるる事勿れ。(完)
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
小娘
(
こむすめ
)
は、
恐
(
おそ
)
らくはこれから
奉公先
(
ほうこうさき
)
へ
赴
(
おもむ
)
かうとしてゐる
小娘
(
こむすめ
)
は、その
懷
(
ふところ
)
に
藏
(
ざう
)
してゐた
幾顆
(
いくくわ
)
の
蜜柑
(
みかん
)
を
窓
(
まど
)
から
投
(
な
)
げて、わざわざ
踏切
(
ふみき
)
りまで
見送
(
みおく
)
りに
來
(
き
)
た
弟
(
をとうと
)
たちの
勞
(
らう
)
に
報
(
むく
)
いたのである。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
勞
(
らう
)
を
謝
(
しや
)
するに
酒
(
さけ
)
もない。
柳川
(
やながは
)
は
卷煙草
(
まきたばこ
)
の
火
(
ひ
)
もつけずに、ひとりで
蕎麥
(
そば
)
を
食
(
た
)
べるとて
歸
(
かへ
)
つた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
多少
(
たせう
)
の
勞
(
らう
)
を
厭
(
いと
)
ふて
他船
(
たせん
)
の
危難
(
きなん
)
をば
見殺
(
みころ
)
しにする
積
(
つもり
)
だなと
心付
(
こゝろつ
)
いたから、
私
(
わたくし
)
は
激昂
(
げきこう
)
のあまり
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
退
(
しりぞ
)
き
奧
(
おく
)
へ至り偖斯々と夫婦に
話
(
はな
)
せば二人は
息子
(
せがれ
)
の
孝心
(
かうしん
)
譽
(
ほ
)
め又忠兵衞を
勞
(
ねぎら
)
ひて
明日
(
あす
)
の支度に
左
(
と
)
や
右
(
かく
)
と心を
勞
(
らう
)
すは世の中の
渾
(
すべて
)
の親の
情
(
じやう
)
成可し斯て其翌日に成しかば
朝
(
あさ
)
より
辨當
(
べんたう
)
など
製造
(
こしらへ
)
て之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大根畑の植木屋から、專次を縛つて來るのは、平次に取つては一擧手一投足の
勞
(
らう
)
でした。わざと神田を避けて、大廻りに、八丁堀へ引いて行き、到頭恐れ入らせてしまつたのは翌る日の朝。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
入
(
い
)
らぬ
世間
(
せけん
)
に
惡評
(
あくひやう
)
もうけず、
我
(
わ
)
が
代
(
かは
)
りの
年禮
(
ねんれい
)
に
少
(
すこ
)
しの
勞
(
らう
)
をも
助
(
たす
)
くる
筈
(
はづ
)
を、六十に
近
(
ちか
)
き
親
(
おや
)
に
泣
(
な
)
きを
見
(
み
)
するは
罰
(
ばち
)
あたりで
無
(
な
)
きか、
子供
(
こども
)
の
時
(
とき
)
には
本
(
もん
)
の
少
(
すこ
)
しものぞいた
奴
(
やつ
)
、
何故
(
なぜ
)
これが
分
(
わか
)
りをらぬ、さあ
行
(
ゆ
)
け
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
四
老
(
おい
)
て
勞
(
らう
)
を
厭
(
いと
)
はず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
驚
(
おどろ
)
いて
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ればもうこんな
始末
(
しまつ
)
である。
卯平
(
うへい
)
も
泣
(
な
)
いた。
彼
(
かれ
)
は
煙管
(
きせる
)
を
噛
(
か
)
んでは
只
(
たゞ
)
舌皷
(
したつゞみ
)
を
打
(
う
)
つて
唾
(
つば
)
を
嚥
(
の
)
んだ。
勘次
(
かんじ
)
は
只
(
たゞ
)
泣
(
な
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
彼
(
かれ
)
はお
品
(
しな
)
の
發病
(
はつびやう
)
からどれ
程
(
ほど
)
苦心
(
くしん
)
して
其
(
その
)
身
(
み
)
を
勞
(
らう
)
したか
知
(
し
)
れぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
山
(
やま
)
には
木樵唄
(
きこりうた
)
、
水
(
みづ
)
には
船唄
(
ふなうた
)
、
驛路
(
うまやぢ
)
には
馬子
(
まご
)
の
唄
(
うた
)
、
渠等
(
かれら
)
はこれを
以
(
もつ
)
て
心
(
こゝろ
)
を
慰
(
なぐさ
)
め、
勞
(
らう
)
を
休
(
やす
)
め、
我
(
おの
)
が
身
(
み
)
を
忘
(
わす
)
れて
屈託
(
くつたく
)
なく
其
(
その
)
業
(
げふ
)
に
服
(
ふく
)
するので、
恰
(
あたか
)
も
時計
(
とけい
)
が
動
(
うご
)
く
毎
(
ごと
)
にセコンドが
鳴
(
な
)
るやうなものであらう。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
四
老
(
おい
)
て
勞
(
らう
)
を
厭
(
いと
)
はず
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
何
(
どう
)
申
了簡
(
れうけん
)
なるや早く云て
聞
(
きか
)
せと云へば平左衞門はせゝら笑ひ
然
(
さり
)
とては御氣の小い事なり
何
(
なに
)
是式
(
これしき
)
の事御心
勞
(
らう
)
に及ぶべきや先其時の事は
臨機應變
(
りんきおうへん
)
と申事あり今
爰
(
こゝ
)
にて申事は更に役に
立
(
たち
)
申さず其
相手
(
あいて
)
の樣子先の
出次第
(
でしだい
)
にて
何
(
どう
)
變
(
へん
)
ずるも量り難し此所にて申事は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いづれも
心
(
こゝろ
)
も
心
(
こゝろ
)
ならねば、
長途
(
ちやうと
)
の
勞
(
らう
)
を
休
(
やす
)
むる
閑
(
ひま
)
なく、
急
(
いそ
)
ぎ
樣子
(
やうす
)
を
伺
(
うかゞ
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
るに
何事
(
なにごと
)
もおほせ
出
(
い
)
だされず、ゆる/\
休息
(
きうそく
)
いたせとあるに、
皆々
(
みな/\
)
不審
(
ふしん
)
に
堪
(
た
)
へざりけり。
中二日
(
なかふつか
)
置
(
お
)
きて
一同
(
いちどう
)
を
召出
(
めしい
)
ださる。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勞
(
らう
)
し何とも
氣毒
(
きのどく
)
の至りなり
以來
(
いらい
)
此左京は山賊は
止
(
やめ
)
申すと云ふに大膳
呵々
(
から/\
)
と打笑ひ左京どの
沙彌
(
さみ
)
から
長老
(
ちやうらう
)
と申し何事でも左樣
甘
(
うま
)
くは行ぬ者なり
山賊
(
さんぞく
)
迚
(
とて
)
も其通り兎角
辛抱
(
しんばう
)
が
肝心
(
かんじん
)
なり石の上にも三年と云へば先づ/\
氣長
(
きなが
)
にし給へ其内には
好事
(
よきこと
)
も有るべし扨また我は
今宵
(
こよひ
)
の留守に
勞
(
らう
)
せずして小千兩の
鳥
(
とり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勞
部首:⼒
12画
“勞”を含む語句
疲勞
苦勞
勞力
勞働
苦勞人
徒勞
御苦勞
功勞
勞働者
心勞
勞動
勤勞
病勞
苦勞性
勞苦
博勞
御所勞
御苦勞樣
辛勞
勞症
...