“長途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうと50.0%
ちやうと20.0%
ながみち20.0%
ながたび10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、しんがりを注意深（ちゅういぶか）いＢ（ビー）がんがつとめ、弱（よわ）いものをば列（れつ）の真（ま）ん中（なか）にいれて、長途（ちょうと）の旅（たび）についたのであります。
がん (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
藏（くら）を持（もち）ぬしに返（かへ）し長途（ちやうと）の重荷（おもに）を人（ひと）にゆづりて、我（わ）れは此東京（このとうけう）を十年（ねん）も二十年（ねん）も今（いま）すこしも離（はな）れがたき思（おも）ひ、そは何故（なにゆえ）と問（と）ふ人（ひと）のあらば切（き）りぬけ立派（りつぱ）に言（い）ひわけの口上（こうじよう）もあらんなれど
ゆく雲 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)
實（じつ）は、故郷（こきやう）への往復（わうふく）に、其（そ）の頃（ころ）は交通（かうつう）の必要上（ひつえうじやう）止（や）むを得（え）ず幾度（いくど）も長途（ながみち）を俥（くるま）にたよつたため、何時（いつ）となく乘（の）るのに馴（な）れたものであらうと思（おも）ふ。……
麻を刈る (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
獨逸等（ドイツとう）音（おと）に名高（なだか）き國々（くに／″＼）の名所（めいしよ）古跡（こせき）を遍歴（へんれき）して、其間（そのあひだ）に月（つき）を閲（けみ）すること二十有餘箇月（いうよかげつ）、大約（おほよそ）一萬（まん）五千里（せんり）の長途（ながたび）を後（あと）にして、終（つひ）に伊太利（イタリー）に入（ゐ）り、往昔（むかし）から美術國（びじゆつこく）の光譽（ほまれ）高（たか）き
海島冒険奇譚　海底軍艦：05 海島冒険奇譚　海底軍艦 (旧字旧仮名) ／ 押川春浪(著)