“ねぎら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネギラ
語句割合
74.3%
17.1%
2.9%
慰労2.9%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お秀はその男に渋茶なぞ出してしばらくねぎらっていました。その男は旅館の貸船を監督していると言いました。お秀の訊くまゝに
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
戸の外に出迎へしエリスが母に、馭丁をねぎらひ玉へと銀貨をわたして、余は手を取りて引くエリスに伴はれ、急ぎて室に入りぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
退しりぞおくへ至り偖斯々と夫婦にはなせば二人は息子せがれ孝心かうしんめ又忠兵衞をねぎらひて明日あすの支度にかくと心をらうすは世の中のすべての親のじやう成可し斯て其翌日に成しかばあさより辨當べんたうなど製造こしらへて之を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
慰労ねぎらうように言う祖母さん、母や姉の帰りを待受けていた一郎と次郎、谷中の家の様子を聞こうとする岸本親子なぞが嫂達の側に集った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
百姓ひやくしやういそがしい田植たうゑをはれば何處どこいへでもあき收穫しうくわく準備じゆんびまつたほどこされたので、各自かくじらうねぎらため相當さうたう饗應もてなしおこなはれるのである。それ早苗振さなぶりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
(歌い終ると、役者たち拍手をしてねぎらう。下手の障子をあけ、宗清の女中赤紙の付いた文箱を持って出る)
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)