“慰労”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろう50.0%
ねぎら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのイーハトーヴォの岩礁の多い奇麗きれいな海岸へ行って今ごろありもしない卵をさがせというのはこれは慰労いろう休暇のつもりなのだ。
ポラーノの広場 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「よし、それでいい。きみたち、ごくろうだったね。あとはわたしがうまくやるから、きみたちは夜が明けたら、警察のおじさんに、おくってもらって、天野君もつれて、東京に帰りたまえ。きみたちの慰労いろう会は、あとでゆっくりやるよ。」
虎の牙 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と達雄は慰労ねぎらうように言った。隠居は幾度か御辞儀をして、「頂戴ちょうだい」と山盛の飯を押頂いて、それから皆なと一緒に食い始めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
慰労ねぎらうように言う祖母さん、母や姉の帰りを待受けていた一郎と次郎、谷中の家の様子を聞こうとする岸本親子なぞが嫂達の側に集った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)