“必至”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっし75.0%
ひつし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一ノ宮の城も、秀長の大軍に包囲され、もはや落城は必至ひっしと相成りました。——この辺で、お考えある方が、御賢明ではありますまいか」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日々に訳す暗号電報から、味方の惨敗ざんぱいは明かであった。連日飛来ひらいする米機の様相から、上陸が間近であることも必至ひっしであった。不気味な殺気をはらんだ静穏せいおんのまま、季節は八月に入って行った。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
り候處必至ひつし覺悟かくごに御座候間宿も取申さず直樣すぐさま私し方へ參り候由にて惡口あくこう仕り候に付諸人異見を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
みな賣盡うりつくし今は必至ひつしの場合に至りければ何がなしてなほ資本もとでこしらへ大賭場とば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)