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引附
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ひきつ
ふりがな文庫
“
引附
(
ひきつ
)” の例文
婦人
(
おんな
)
は
炉縁
(
ろぶち
)
に
行燈
(
あんどう
)
を
引附
(
ひきつ
)
け、
俯向
(
うつむ
)
いて
鍋
(
なべ
)
の下を
燻
(
いぶ
)
していたが、
振仰
(
ふりあお
)
ぎ、鉄の
火箸
(
ひばし
)
を持った手を
膝
(
ひざ
)
に置いて
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
叔母さんが取殺せよ、取殺すよ、取殺せよと掛合にいうのだから恐ろしいじゃアありませんか、其の儘にお前さん花魁が
引附
(
ひきつ
)
けかゝる時にオギャアと産れたのは貴方のお胤で
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婦人
(
をんな
)
は
炉縁
(
ろぶち
)
に
行燈
(
あんどう
)
を
引附
(
ひきつ
)
け、
俯向
(
うつむ
)
いて
鍋
(
なべ
)
の
下
(
した
)
を
焚
(
いぶ
)
して
居
(
ゐ
)
たが
振仰
(
ふりあふ
)
ぎ、
鉄
(
てつ
)
の
火箸
(
ひばし
)
を
持
(
も
)
つた
手
(
て
)
を
膝
(
ひざ
)
に
置
(
お
)
いて
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眼を
引附
(
ひきつ
)
ける時に来て死水を取れば、誰が何と云っても貴方の
家
(
うち
)
に極って居るから、腹の立つ事も有りましょうが、子供や
私
(
わし
)
に免じて何うぞ
軽躁
(
かるはずみ
)
な事を
為
(
し
)
ねえようにしてお呉んなせいよ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出