“ひっつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痙攣33.3%
引詰25.0%
引付16.7%
引附16.7%
引攣8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……と見るうちに突然に、彼の右の眼の下が、深い皺を刻んで痙攣ひっつり始めました……と思う間もなく顔面全体に、その痙攣けいれんの波動がヒクヒクと拡大して行きました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
髪を引詰ひっつめに結ったその顔は、近ごろようやく肉があがりかけて来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その間は広い高原でもはや夏の時ではありますけれども、非常に寒い所ですからそんなに草もえて居らぬ。ごく地に引付ひっついたような草が少し生えて居るだけでほとんど石磧いしかわらであるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
と彼是いう内にすぐに馴染みまして、取附とっついたり引附ひっついたりするから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
皆口を開いて歯をあらわし、眼を光らして、笑っているように見えながら、へんに真剣な、引攣ひっつった顔をしていた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)