“引攣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきつ80.0%
ひっつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤黄色いラムプの片明りの中に刻一刻と蒼白く、痛々しく引攣ひきつれて行く福太郎の顔面表情を、息を殺して、胸をドキドキさせながら凝視していた。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
半面紅に染んだ顔は、恐ろしい苦痛に引攣ひきつって、カッと見開いた眼には次第に死の影が拡がるのです。
皆口を開いて歯をあらわし、眼を光らして、笑っているように見えながら、へんに真剣な、引攣ひっつった顔をしていた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)