トップ
>
惹付
>
ひきつ
ふりがな文庫
“
惹付
(
ひきつ
)” の例文
が、それでいて、
其
(
その
)
失敗の過去が、私に取っては何処か床しい処がある、後悔慚愧
腸
(
はらわた
)
を
断
(
た
)
つ
想
(
おもい
)
が有りながら、それでいて何となく心を
惹付
(
ひきつ
)
けられる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
二人とも相前後して
惹付
(
ひきつ
)
けられて行くようになったのは、寧ろ当然の帰結と云うべきであったろう。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
か弱い女を置いて逃去った道雄と、それだけの酔いどれにぐっとも云わせなかった蝙也と、比べて考えるまでもなく、町の心は
妖
(
あや
)
しい力で蝙也のほうへぐんぐん
惹付
(
ひきつ
)
けられた。
松林蝙也
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そして、もしその允許が出ない時には、結局実行を見合わすということになっていた。——これが私の注意を深く
惹付
(
ひきつ
)
けた点で、また私もかくあろうとして、平生から
夙
(
つと
)
に戒心しているところである。
ソクラテス
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その代りに芸術と自称するのも恥かしい浅劣、低級な謎々の魅力を以て大衆の注意を
惹付
(
ひきつ
)
けた。
探偵小説の真使命
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
惹
漢検準1級
部首:⼼
12画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“惹”で始まる語句
惹
惹起
惹着
惹入
惹出
惹寄
惹恨
惹行
惹爾日
惹吠奢爾