“けんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牽制86.6%
剣精2.4%
権勢2.4%
倹省1.2%
剣声1.2%
剣生1.2%
剣聖1.2%
憲政1.2%
權勢1.2%
箝制1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の賞讃と注意とは彼の無關心以上に私を牽制けんせいした。私はもう彼が傍にゐると自由に笑つたり喋べつたりすることが出來なくなつた。
出世のつる、栄華権勢けんせいの欲望など、ほしいまま何でもつかめとばかりな甘い秘密なささやきが、たとえば深淵しんえんの珠のごとく、帝と自分とのあいだには今ある気がした。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余家君の余資よしに因つて、毎歳受用する所三十金に過ぎず。其の他親友の相憐を得るが為めに、少しく文雅に耽ることを得たり。百事倹省けんせいにあらずんば、豈今日の業を成んや。世人は余がじつ
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ひとみをこらしてみつめていると、ときおり、おもてをなでてくる微風びふうにまじってかすかな叫喚きょうかん……矢唸やうなり……呼子笛よびこぶえ……激闘げきとう剣声けんせい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うれしかった。武蔵は遠慮なく、まず貰うことを先に決めた。それから礼を考えるのであったが、無一物の一剣生けんせいには、何もむくいる物がなかった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ナマリぶしじゃかズウズウ武士じゃか存ぜぬが、まこと武士もののふならば武士が表芸の弓修業に賭物かけもの致すとは何ごとぞよ。その昔剣聖けんせい上泉伊勢守こうずみいせのかみも武人心得おくべき条々に遺訓して仰せじゃ。
憲政けんせいの大道として、中央政治はやむを得ませんが、地方自治体に於ては政党の必要なしというのがわたくしの持論でありまして、現在、当市にありましても
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
いま世界せかい各國かくこくたがひへいみがき、こと海軍力かいぐんりよくには全力ぜんりよくつくして英佛露獨エイフツロドクわれをとらじと權勢けんせいあらそつてる、しかして目今もくこんその權力けんりよく爭議さふぎ中心點ちゆうしんてんおほ東洋とうやう天地てんち
なんの箝制けんせいも受けずに、前へ前へと進んで行く