“権勢”の読み方と例文
旧字:權勢
読み方割合
けんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
華族と云い貴顕きけんと云い豪商と云うものは門閥もんばつの油、権勢けんせいの油、黄白こうはくの油をもって一世をさかしまに廻転せんと欲するものである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
出世のつる、栄華権勢けんせいの欲望など、ほしいまま何でもつかめとばかりな甘い秘密なささやきが、たとえば深淵しんえんの珠のごとく、帝と自分とのあいだには今ある気がした。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)