“一石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっせき61.5%
いっこく23.1%
いつせき7.7%
いつこく7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暫くしてこの二人は、久しぶりで一石いっせき囲むことになって、おたがいに多忙の心を盤の上に忘れてしまいます。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一例を申せば白米はくまい一石いっこく三分二朱さんぶにしゅ、酒が一升いっしょう百六十四文から二百文で、書生在塾の入費にゅうひは一箇月一分貳しゅから[#「貳朱から」は底本では「※朱から」]一分三朱あれば足る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
をりから一室處ひとまどころよりしうとこゑとして、よめうていはく、かぜしづかつゆしろく、みづあをく、つききよし、一山いつさんまつこゑ蕭々せう/\たり。うだね、一石いつせきかうかねと。よめこゑにて、あゝいわねえ、おつかさんとふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌る日平次は一石いつこく橋の後藤縫殿助の手代を訪ねて、五年前の田島屋の始末を訊ねました。