“一石橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちこくばし33.3%
いっこくばし33.3%
いつこくばし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三月四日のの事であった。宵に小降りのした雨上り、月は潜んでおぼろ、と云うが、黒雲がにじんで暗い、一石橋いちこくばしの欄干際。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千浪は白鞘のつかを握って、燕のように駈け抜けた。重蔵も懸命に追いすがった。が、当の玄蕃は更に足を飛ばせて一石橋いっこくばしの方へ逃げ出した。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○日本橋下に至り、終に一石橋いつこくばし下に至りて御濠に出づ。御濠は西の方滝の口に至り、南の方呉服橋八重洲橋鍛冶橋数寄屋橋に至るまで船を通ずべし。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)