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いつさう
語句 | 割合 |
一艘 | 66.7% |
一隻 | 16.7% |
一双 | 16.7% |
愕いて
頭を
上げると、
今しも
一個の
端艇が
前方十四五ヤードの
距離に
泛んで
居る、
之は
先刻多人數が
乘つた
爲に、
轉覆した
中の
一艘であらう。
讀者諸君は
未だ
御記臆だらう。
我が
弦月丸が
將に子ープルス
港を
出發せんとした
時、
何故ともなく
深く
私の
眼に
留つた
一隻の
怪の
船を。
私が
一心に
見詰めて
居る
間に、
右舷に
緑燈、
左舷に
紅燈、
甲板より二十
尺以上高き
前檣に
閃々たる
白色燈を
掲げたる
一隻の
船は、
印度洋の
闇黒を
縫ふてだん/″\と
接近して
來た。
二人の
姉は色白くして玉を
双べたる
美人也、菓子を
喰ながら
顔見あはして打ゑみたる
面ざし、
愛形はこぼるゝやう也。かゝる
一双の玉を秋山の
田夫が
妻にせんは
可憐、
琴を
薪として
鼈を
煮るが
如し。