“かたいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片意地42.9%
偏僻14.3%
偏意地14.3%
固意地14.3%
頑固14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君、片意地かたいじになっては、いけないよ。それじゃあ、ちっとも君自身の心の鍛練にはならない。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
偏僻かたいじ張ってなんのつまらぬ意気地立て、それを誰が感心なとめましょう、親方様の御料簡につけば第一御恩ある親方のお心持もよいわけ、またお前の名も上り苦労骨折りの甲斐も立つわけ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
晩年にはそれほど偏意地かたいじではなかったが、く洋楽は嫌いであった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「どうしてこんなに苦労の多い結婚をさせたろう。固意地かたいじな方の言いなりに私までもがついて行ったのがまちがいだった」
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
出来た事なら仕様が有りませんと……誰れが出来でかしたこったエ、誰れが御免になるように仕向けたんだエ、皆自分の頑固かたいじから起ッたこっじゃアないか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)