“かたくる”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
堅苦	50.0%
硬苦	25.0%
固苦	12.5%
頑固	12.5%

堅苦

これもそのはずであって、むかしは堅苦（かたくる）しき文字を借（か）りて、聖人（せいじん）にも凡人（ぼんじん）にも共通なる考えを言い現す癖（くせ）があった。

自警録 (新字新仮名) ／ 新渡戸稲造(著)

硬苦

お千代婆さんは少し強（きつ）いような調子で言った。婆さんは早く良人（おっと）に訣（わか）れてから、長いあいだ子供の世話をして、独りで暮して来た。浅井などに対すると、妙に硬苦（かたくる）しい調子になるようなことがあった。

爛 (新字新仮名) ／ 徳田秋声(著)

固苦

その強ひてしたやうなぎごちないお辭儀（じぎ）にも、氣短かなそれでゐて固苦（かたくる）しい言葉の調子にも、何かその上にかう云つてゐるやうに思はれるものがあつた。

ジエィン・エア：02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) ／ シャーロット・ブロンテ(著)

頑固

... 診（み）て貰う訳にはいかぬだろうか。」下僕（しもべ）の言うには「医者などはしない。誠に頑固（かたくる）しい訝（おか）しな人で何と勧めても人の言うことを肯（き）かない。道々お医者さんをして来れば儲（もう）かるのに、それを ...

チベット旅行記 (新字新仮名) ／ 河口慧海(著)