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堅苦
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かたくる
ふりがな文庫
“
堅苦
(
かたくる
)” の例文
長吉
(
ちやうきち
)
は
髯
(
ひげ
)
を
生
(
はや
)
した
堅苦
(
かたくる
)
しい
勤
(
つと
)
め
人
(
にん
)
などになるよりも、自分の好きな
遊芸
(
いうげい
)
で世を渡りたいと
云
(
い
)
ふ。それも一生、これも一生である。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
これもそのはずであって、むかしは
堅苦
(
かたくる
)
しき文字を
借
(
か
)
りて、
聖人
(
せいじん
)
にも
凡人
(
ぼんじん
)
にも共通なる考えを言い現す
癖
(
くせ
)
があった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼女は火鉢にあたる自分の顔を見て、「なぜそう
堅苦
(
かたくる
)
しくしていらっしゃるの」と聞いた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今日は入学
式
(
しき
)
だった。ぼんやりとしてそれでいて何だか
堅苦
(
かたくる
)
しそうにしている新入生はおかしなものだ。ところがいまにみんな
暴
(
あば
)
れ出す。来年になるとあれがみんな二年生になっていい気になる。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
堅
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
“堅”で始まる語句
堅
堅気
堅固
堅牢
堅人
堅田
堅氣
堅造
堅炭
堅塁