“硬苦”の読み方と例文
読み方割合
かたくる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところが、このとおり」真斎は平然としながらも、妙に硬苦かたくるしい態度で答えた。「隠扉かくしどもなければ、揚蓋あげぶたも秘密階段もありません。ですから、確実に、再び開く事なしナット・ロング・ディヴィジブル——なのです」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
お千代婆さんは少しきついような調子で言った。婆さんは早く良人おっとわかれてから、長いあいだ子供の世話をして、独りで暮して来た。浅井などに対すると、妙に硬苦かたくるしい調子になるようなことがあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)