“死(しゝ)” の例文
見合せ一聲(せい)叫(さけ)んで肩先より乳の下まで一刀に切放せば茂助はウンとばかりに其儘(そのまゝ)死(しゝ)たる處へ以前の曲者(くせもの)石塔(せきたふ)の蔭(かげ)より現(あらは)れ出るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是則(これすなはち)生(いきて)は形(かたち)を以て運(めぐ)り、死(しゝ)ては神(たましひ)を以て運(めぐる)ゆゑなりとかや。(文海披沙の説)菅神も此論(ろん)に近し。逃入村(にごろむら)の事を以ても千年にちかき神灵(しんれい)の赫々(かく/\)たること仰(あふ)ぐべし敬(うやま)ふべし。
是則(これすなはち)生(いきて)は形(かたち)を以て運(めぐ)り、死(しゝ)ては神(たましひ)を以て運(めぐる)ゆゑなりとかや。(文海披沙の説)菅神も此論(ろん)に近し。逃入村(にごろむら)の事を以ても千年にちかき神灵(しんれい)の赫々(かく/\)たること仰(あふ)ぐべし敬(うやま)ふべし。
只今是へ呼出すべしと有しに與力(よりき)は畏(かしこ)まり候と其儘(そのまゝ)立て行ければ此場に居合(ゐあは)せし者共は互ひに顏を見合(みあはせ)死(しゝ)ける富右衞門が再度(ふたたび)爰へ出べき樣もなし扨々(さて/\)御奉行樣は奇妙(きめう)なことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
命(いのち)のかぎりなれば夫婦(ふうふ)声(こゑ)をあげほうい/\と哭叫(なきさけべ)ども、往来(ゆきゝ)の人もなく人家(じんか)にも遠(とほ)ければ助(たすく)る人なく、手足凍(こゞへ)て枯木(かれき)のごとく暴風(ばうふう)に吹僵(ふきたふさ)れ、夫婦(ふうふ)頭(かしら)を並(ならべ)て雪中に倒(たふ)れ死(しゝ)けり。
雪中の死骸(しがい)なれば生(いけ)るがごとく、見知(みしり)たる者ありて夫婦(ふうふ)なることをしり、我児(わがこ)をいたはりて袖をおほひ夫婦手をはなさずして死(しゝ)たる心のうちおもひやられて、さすがの若者(わかもの)らも泪(なみだ)をおとし