“死損”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しにそこ20.0%
しにそこね20.0%
しにぞくな20.0%
しにぞこな20.0%
しにぞん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この藪医者。貴様のお蔭で俺は死損しにそこのうたぞ。地獄か極楽へ行くつもりで、香奠を皆飲んでしもうた人間が、この世に生き返ったらドウすればええのじゃ」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「神鹿の死損しにそこねてこの事や」
傾城買虎之巻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
死を決する勇気が無いので活きてゐたやうなものだ! 活きてゐたのではない、死損しにぞくなつてゐたのだ‼
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「とりあげ」に来たなどという事なんだ。世の中には、随分、娑婆塞しゃばふさげな、死損しにぞこないな
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
扨又越前守殿は久兵衞に向はれ只今たゞいま汝が云處一應道理もつともの樣に聞ゆれどもいはば無證據にして文右衞門がまことの盜賊とも定め難しかれ全く盜まぬ時は其方の云懸いひがかりと云ふ者にして無體の惡口に及びし上は文右衞門に切殺されぬがまづは仕合せ其節そのせつころされなば死損しにぞんなりしかし又盜みたる金と極めたるしるしにてもあるにや質物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)