“昇天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうてん60.0%
しようてん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大将軍刑玠たいしょうぐんけいかい指揮しきする数万の明兵みんぺいが、昇天しょうてんりゅうの黒雲をまくように、土けむりを立てて、まっさか落としにめくだってきた。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
「おい、ここだ、ここだ。きみはあべこべの理屈りくつをわすれたのかい。おれはとびおりたのでなくて、昇天しているんだぜ。悪魔の昇天しょうてんさ。ハハハ……。」
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「いや、なんともなんとも。今日こんにち閣下かくか昇天しようてん御勢おんいきほひにはわたくしどもまるで微塵みぢん有樣ありさまでございましたな。」
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
人間が死んで地獄ぢごくくとか、ぜんしたるもの極楽ごくらく昇天しようてんするとか、宗教しうけうはうでは天国てんごくく、悪国あくこくおちるとふ、何方どちらが本当だか円朝ゑんてうにはわかりませんが、地獄ぢごくからどうせ郵便のとゞいたためしもなし
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)