“死（くたば）” の例文
「へ、へ、へ、へ、どんなものだ。その煙りを嗅いだが最後、手前の鼻はもげっちまうぜ。気息を抑える発臭剤！　可哀そうだなあ、死（くたば）れ死れ！」
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
何有（なあに）ハア、俺みたいな惡黨女にや神樣も佛樣も死（くたば）る時で無（え）えば用ア無えどもな。何だべえせえ。
赤痢 (旧字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
「ヘン、其様（そんな）に死（くたば）りたきや、小米の様に殺してでも貰ふが可（い）いや」
火の柱 (新字旧仮名) ／ 木下尚江(著)
「死（くたば）っても世話の焼ける畜生だのう。」
釘抜藤吉捕物覚書：04 槍祭夏の夜話 (新字新仮名) ／ 林不忘(著)
見ねえ、死（くたば）って仕舞やがった。
かんかん虫 (新字新仮名) ／ 有島武郎(著)
「飛び込んで来た冬の蠅さな。死（くたば）ったのは自業自得だ。押し詰まった師走（しわす）二十日に二十両たア有難え」
三甚内 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
何有（なあに）ハア、俺（おら）みたいな悪党女（あくたうをなご）にや神様も仏様も死（くたば）る時で無（ね）えば用ア無えどもな。
赤痢 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
「ナーニ大丈夫だ、死（くたば）りゃアしねえ。死った所で惜しかアねえ」もう一人の仲間がこう云った。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
『何有（なあに）ハア、月々三両せえ出せば、死（くたば）るまででも置いて遣（や）べえどら。』
赤痢 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
『何有（なあに）ハア、月々三兩せえ出せば、死（くたば）るまでも置いて遣（や）べえどら。』
赤痢 (旧字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
「では手前は死（くたば）らなければならねえ」
神州纐纈城 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
「態（ざま）ア見やがれ、死（くたば）るがいいや！」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
「何を吠（ほざ）く！　死（くたば）ってしまえ！」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)