“飛縋”の読み方と例文
読み方割合
とびすが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がらりと閉め棄てに、明のせな飛縋とびすがった。——真先まっさきへ行燈が、坊さまの裾あたり宙を歩行あるいて、血だらけだ、と云う苦虫が馬の這身はいみ、竹槍がしりえおさえて、暗がりを蟹が通る。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花の吹雪に散るごとく、裾も袖も輪に廻って、夫人は朽ち腐れた破屋の縁へ飛縋とびすがった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)