“とりつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取附40.0%
取付20.0%
取着20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なしたる物もあらざれば盜賊たうぞくの業ならず遺趣切ゐしゆぎりならんと思ふ所へ大師河原へ泊りに行し母のおかつは歸り來り夫と見るより死骸しがい取附とりつき前後不覺ふかくさけびしがさて有る可きにあらざれば此おもむきをうつたへ出檢視けんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
朝日のさすのに裸体はだかでも歩けないから、宿しゅく取付とりつきに古着屋がありますから、百五十文出して襦袢を一枚買って、帯がないから縄を締め、あまる銭で木銭宿きせんやどへ泊り
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
取着とりつきには持ってこいの家だがね」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たすくる人はなくとも雪さへきえなば木根きのね岩角いはかどとりつきてなりと宿へかへらんと、雪のきゆるをのみまちわび幾日といふ日さへわすれ虚々うか/\くらししが、熊は飼犬かひいぬのやうになりてはじめて人間のたふとき事を