“とつつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取付25.0%
取着25.0%
取附25.0%
執着25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今更おかくしなさるには及びませんさ。若い男と女が一間ひとまに入つて、取付とつつ引付ひつつきして泣いたり笑つたりしてをれば、訳は大概知れてをるぢや御座いませんか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ぐる/\といそいでまはつて取着とつついてつてのぼる。と矢間やざまつきあかかつた。魔界まかいいろであらうとおもふ。が、猶予ためらひまもなくたゞちに三階目さんがいめのぼる……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『早くけえつて寢るこつた。恁麽こんな時何處ウ徘徊うろつくだべえ。天理樣拜んで赤痢神が取附とつつかねえだら、ハア、何で醫者藥がるものかよ。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうして挙句あげくがこんな事に成つたのも、想へばみんな那奴のお蔭だ。ええ、くやしい! 私はきつと執着とつついても、このうらみは返してるから、覚えてゐるが可い!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)