“とツつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取着40.0%
取附20.0%
取付20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つた留守るすか、ものごし氣勢けはひもしないが、停車場ステイシヨンからくるまはしらした三にんきやくの三にん其處そこに、とおもつて、ふか注意ちういした、——いま背後うしろつた——取着とツつきの電燈でんとううち閉切しめきつた、障子しやうじまへ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「長ちやん、左様さう人に取附とツつくものぢやないの——いやよ——いやよ——御覧なさいナ、髪がこはれるぢや有りませんか。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「まあ左様さう二人で取附とツつかないで頂戴よ……姉さんを休ませて頂戴よ……暑くつて仕様しやうが無いんだから……」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『早くけえつて寝るこつた。恁麽こんだ時何処ウ徘徊うろつくだべえ。天理様拝んで赤痢神が取付とツつかねえだら、ハア、何で医者いしやくすりが要るものかよ。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「お千代さんがさう受け合へば構はないやうなものの——でも、ねえ、おとツつアんの代が變つてゐるし、わたしがそんなことに口を出して、もしどんなことがあるまいものでもないから——。」
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)