“とっつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取付40.0%
取着20.0%
取附20.0%
憑拠10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その姿を一目見るが早いか、女は何の取付とっつきもなく、和尚の前へ手をついて、震える声を抑えながら、「わたしはこの子の母親でございますが、」
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
細々こまごました近所の買がかりに支払をした残りで、彼はまた新しく仕事に取着とっつく方針を案出して、そこに安い家を見つけて、移って行ったのであったが
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と彼是いう内にすぐに馴染みまして、取附とっついたり引附ひっついたりするから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その女が中津に来て、お稲荷様いなりさまを使うことをしって居ると吹聴ふいちょうするその次第は、誰にでも御幣ごへいを持たして置て何か祈ると、その人に稲荷様が憑拠とっつくとか何とかいって、しきりに私のうちに来て法螺ほらふいて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
とっつあん、お前のお上さんは病気で死んだじゃないか。なぜお前は医者を呼びにやらなかったんだ?」