憑拠とっつ)” の例文
旧字:憑據
その女が中津に来て、お稲荷様いなりさまを使うことをしって居ると吹聴ふいちょうするその次第は、誰にでも御幣ごへいを持たして置て何か祈ると、その人に稲荷様が憑拠とっつくとか何とかいって、しきりに私のうちに来て法螺ほらふいて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)