“縋着”の読み方と例文
読み方割合
すがりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ずぶぬれの、一所いつしよつゝんだくさに、弱々よわ/\つて、のまゝ縋着すがりついたのもあつたから、手巾ハンケチそれなりに土手どててておこした。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
未来で会ったら一生懸命に縋着すがりついていて離れるな。己のような邪魔者の入らないように用心しろ。きっと離れるなよ。先生なんぞ持つな。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お前様、何といっても、」と空しく手をって、伸上った、婆は縋着すがりついても放したくない。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)