“すがりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縋着63.6%
縋付36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お前様、何といっても、」と空しく手をって、伸上った、婆は縋着すがりついても放したくない。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして、死体に成ってから、貴方のお胸に縋着すがりついたんじゃありませんか、海の中で
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また打上ぐる波に呑去られてはたまらずと、海賊の巨魁きょかいが身を縛して死しいる大檣にシカと縋付すがりついて眺むるに、暗憺あんたんな海上には海坊主のごとく漂える幾多の怪物見ゆ眼を定めて見れば
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
はかまア穿かして、脇へ出ても富さん/\といわれるは誰がお蔭か、みんな惣次郎が情深なさけぶけえからだ、それを惣次郎の女房に対して調戯からかって縋付すがりついて、まアなんとも呆れて物ういわれねえ、義理も恩も知らねえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)