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縋付
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すがりつ
ふりがな文庫
“
縋付
(
すがりつ
)” の例文
宮はやにはに
蹶起
(
はねお
)
きて、立たんと為れば脚の
痛
(
いたみ
)
に
脆
(
もろ
)
くも倒れて
効無
(
かひな
)
きを、
漸
(
やうや
)
く
這寄
(
はひよ
)
りて貫一の脚に
縋付
(
すがりつ
)
き、声と涙とを争ひて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
今では御本丸へ出仕するような身分になっているのを幸い、是非にもと
縋付
(
すがりつ
)
いて
極
(
ごく
)
内々
(
ないない
)
に面会を請うた次第であった。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また打上ぐる波に呑去られてはたまらずと、海賊の
巨魁
(
きょかい
)
が身を縛して死しいる大檣にシカと
縋付
(
すがりつ
)
いて眺むるに、
暗憺
(
あんたん
)
な海上には海坊主のごとく漂える幾多の怪物見ゆ眼を定めて見れば
南極の怪事
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
袴
(
はかま
)
ア穿かして、脇へ出ても富さん/\といわれるは誰がお蔭か、
皆
(
みんな
)
惣次郎が
情深
(
なさけぶけ
)
えからだ、それを惣次郎の女房に対して
調戯
(
からか
)
って
縋付
(
すがりつ
)
いて、まア
何
(
なん
)
とも呆れて物ういわれねえ、義理も恩も知らねえ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縋
漢検1級
部首:⽷
16画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“縋”で始まる語句
縋
縋着