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縋
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つ
ふりがな文庫
“
縋
(
つ
)” の例文
矢張り
縋
(
つ
)
いて行きますと、花田はまた振り返り、苦い顔をして「乞食が乞食に縋くもんじゃない。一文にもなりやせんぞ」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
何処
(
いずこ
)
ともなくさらわれて行くのに気の付いた女乞食が、大骨を折って後をつけて、此の屋敷の外まで来ると、又その後を
縋
(
つ
)
けて来た六蔵という男乞食がやって来て
新奇談クラブ:07 第七夜 歓楽の夢魔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
入口に訪れた人の声を聴いただけで、その後を
縋
(
つ
)
けている者があると察したのは恐ろしい
慧眼
(
けいがん
)
です。
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを見て、直ぐあとに
縋
(
つ
)
いて来ながら、葛岡は、手を一つわたくしの身体にかけても呉れない
佗
(
わび
)
しさ。わたくしたちは旧
魚河岸
(
うおがし
)
の通りに来ました。河岸の家並の間から見透かされる日本橋の橋欄。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
井上様は
此処
(
ここ
)
まで
縋
(
つ
)
いて来るに相違ない、
其処
(
そこ
)
を誘い入れて、両家の怨を解き、力を協せて五十丁撃の大筒を作り、公儀に
願出
(
ねがいで
)
て、井上稲富両家とも立つように——兄上は仰しゃいました。
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「おとなしくおれに
縋
(
つ
)
いて来いよ。まご/\するんじゃないぞ」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
何時の間にやら、ガラツ八が
縋
(
つ
)
いて來て囁きます。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いつの間にやら、ガラッ八が
縋
(
つ
)
いて来て囁きます。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
縋
漢検1級
部首:⽷
16画
“縋”を含む語句
追縋
取縋
縋着
縋付
御縋
寄縋
飛縋
後縋
相縋