“しが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シガ
語句割合
獅噛53.1%
歯牙27.6%
志賀6.9%
滋賀3.4%
2.8%
2.1%
2.1%
強攫1.4%
齒牙0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は古びたオーバーを着込んで、「寒い、寒い」とふるえながら、生木のくすぶ火鉢ひばち獅噛しがみついていた。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
……その膝っ小僧の曲り目の処へ、小さなミットの形をした肉腫が、血のを無くしたまま、シッカリと獅噛しがみ付いている。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あの時己は理性の光に刹那の間照されたが、歯牙しがの相撃とうとするまでになった神経興奮の雲が、それを忽ちおおってしまった。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「彼らはなんと一生懸命にみつくことだろう!」と彼は言った。「全身歯牙しがとなっている、小人どもが……。」
はなしを——或時あるときとんさんと一所いつしよえたことのある志賀しがさんがいて
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ささなみの志賀しが辛崎からさきさきくあれど大宮人おほみやびとふねちかねつ 〔巻一・三〇〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
四明しめいたけの天井を峰づたいに歩いて、山中やまなかを経て滋賀しがに下りてゆけば、ちょうど三井寺のうしろへ出ることができる。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暗くならない内に、私は国境いを越して、出来ることなら、今夜のうちに滋賀しがの国のあの湖辺みずうみべの町までは何とかして辿たどりついてやろうと思っている。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
産婆は毎日来ては、湯をつかわせた。笹村も産児がどういう風に変化して行くかを見に行ったが、子供の顔は相変らずしがんでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「いけません、な」と、猫八は顔をしがめてみせながら、「そんなところで例のシチュエイションをやっては!」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
「理由は簡単てみじかです、あの人が大学の総長だつたからです。」商人あきんどは口に入れてゐたしが護謨ごむかすをペツと床に吐き出した。
野尻氏はチウイング・ガムをしがむだ折のやうに、口のなかから変な三十一文字を吐き出した。
無学なお月様 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
かれしがめてかほすこきまりの惡相わるさうな一しゆ表情へうじやううかべた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへいはおつたをいつもごとくぼんだ茶色ちやいろしがめるやうにした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と、たちまおぼゆるむね苦痛くつうちやう疼痛とうつうたれするどかまもつて、ゑぐるにはあらぬかとおもはるゝほどかれまくら強攫しがき、きりゝとをばくひしばる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と、たちまおぼゆるむね苦痛くつうちょう疼痛とうつうたれするどかまもって、えぐるにはあらぬかとおもわるるほどかれまくら強攫しがき、きりりとをばくいしばる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わがはいのこの所見しよけんたいして、或人あるひとはこれを學究がくきう過敏くわびんなる迂論うろんであるとへうし、齒牙しがにかくるにらぬ些細ささい問題もんだいだといつたが、自分じぶんにはさうかんがへられぬ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)