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蹙
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しが
ふりがな文庫
“
蹙
(
しが
)” の例文
與吉
(
よきち
)
はそれでも
窪
(
くぼ
)
んだ
目
(
め
)
を
蹙
(
しが
)
めて
居
(
ゐ
)
る
卯平
(
うへい
)
がまだこそつぱくて
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
で
下唇
(
したくちびる
)
を
口
(
くち
)
の
中
(
なか
)
へ
押
(
お
)
し
込
(
こ
)
むやうにしながら
額越
(
ひたひご
)
しに
卯平
(
うへい
)
を
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
蹙
(
しが
)
み附く様に再び秀子の手を取った、然り再び秀子の手を取ったけれども、又思い出して、茲で若し約束を破り其が為に権田時介を怨ませて
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
みだれ姿の影黒み
蹙
(
しが
)
める空を
翔
(
かけ
)
りゆかむ
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
勘次
(
かんじ
)
はおつたの
姿
(
すがた
)
をちらりと
垣根
(
かきね
)
の
入口
(
いりぐち
)
に
見
(
み
)
た
時
(
とき
)
不快
(
ふくわい
)
な
目
(
め
)
を
蹙
(
しが
)
めて
知
(
し
)
らぬ
容子
(
ようす
)
を
粧
(
よそほ
)
ひながら
只管
(
ひたすら
)
蕎麥
(
そば
)
の
幹
(
から
)
に
力
(
ちから
)
を
注
(
そゝ
)
いだのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ハラハラと
滴
(
こぼ
)
して更にお浦の死骸に
蹙
(
しが
)
み附き「誰に此の様な目に遭わされました、浦子さん、浦子さん、此の
敵
(
かたき
)
は必ず高輪田長三が打ちますから」
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
「そりや、はあ、さうだが」
只
(
たゞ
)
此
(
これ
)
だけいつて
寡言
(
むくち
)
な
卯平
(
うへい
)
は
自分
(
じぶん
)
の
意
(
い
)
を
得
(
え
)
たといふ
樣
(
やう
)
に
始終
(
しじう
)
窪
(
くぼ
)
んだ
目
(
め
)
を
蹙
(
しが
)
めて
手
(
て
)
からは
煙管
(
きせる
)
を
放
(
はな
)
さなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
蹙
漢検1級
部首:⾜
18画
“蹙”を含む語句
顰蹙
窘蹙
一顰一蹙
打蹙
窮蹙
蹙縮然
蹙足爺
蹙面