“かむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カム
語句割合
58.7%
30.4%
4.3%
4.3%
1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵自筆のものにも、二天藤原玄信にてんふじわらもとのぶとあるとおり、彼自身も藤原氏をかむせていたが、この墓石の紋は、菅家紋かんけもんといわれる梅鉢であった。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実は少し面喰めんくらったのです。どういうわけだかあなたはきっとヴェエルをかむっていらっしゃるはずのように思っていたもんですから。
天地の 分れし時ゆ かむさびて 高く貴き 駿河なる 布士ふじの高嶺を
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「タマル、灰をこうべかむり、着たる振袖ふりそでを裂き、手をこうべにのせて、よばわりつつさりゆけり」可愛そうな妹タマル。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
この歌の次の、「対馬つしま下雲したぐもあらなふかむにたなびく雲を見つつ偲ばも」(巻十四・三五一六)は、男の歌らしいから、防人さきもりの歌ででもあって、前のは防人の妻ででもあろうか。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
熟々つく/″\見るに其結構けつこうなるこしらへはまがふ方なき高貴の御品次に御墨付すみつきおしひら拜見はいけんするに如樣いかさま徳太郎君の御直筆おぢきひつとは見えけることわざに云へる事ありじやは一寸にして人をかむの氣ありとらは生れながらにしてうし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)