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御直筆
読み方 | 割合 |
おぢきひつ | 33.3% |
おんぢきひつ | 33.3% |
ごぢきひつ | 33.3% |
熟々見るに其
結構なる
拵へは
紛ふ方なき高貴の御品次に御
墨付おし
披き
拜見するに
如樣徳太郎君の
御直筆とは見えける
諺に云へる事あり
蛇は一寸にして人を
噛の氣あり
虎は生れながらにして
牛を
とあり
御直筆に相違なければ
面々恐れ入り拜見致されまた御短刀をも一見するに
紛ふ方なき御品なれば御老中
若年寄には愈々將軍の
御落胤に相違なしと
承伏し伊豆守殿
則ち伊賀亮を
持出し伊賀亮どの
貴殿只今の
失言聞惡し則ち御
落胤に
相違なき證據は是にあり
篤と
拜見あるべしと出し示せば伊賀亮
苦笑しながら
然ば拜見せんと手に取上これは
紛なき
當將軍家の
御直筆なり又御短刀を