“御祐筆”の読み方と例文
読み方割合
ごゆうひつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何でも天璋院てんしょういん様の御祐筆ごゆうひつの妹の御嫁に行ったきのっかさんのおいの娘なんだって」「何ですって?」「あの天璋院様の御祐筆の妹の御嫁にいった……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先生は色の黒い菊石面あばたづらで、お媼さんは四角い白っちゃけた顔の、上品な人で、昔は御祐筆ごゆうひつなのだから手跡しゅせきがよいという評判だった。御新ごしんさんはまだ若くって、可愛らしい顔の女だった。
ビタちゃんとしてはいささか気がさすねえ、なあに、御祐筆ごゆうひつの方へ申し込めば、御祐筆はみんなお人よしぞろいだから、ビタちゃんの言うなりにはなるがね、ビタちゃんの眼鏡の貫禄として
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)