“御新”の読み方と例文
読み方割合
ごしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄暗い中に、紋附きの羽織を着た、斬髪の伸びた村上先生がいた。御新ごしんさんは庭で——空地で、粗末なべっついで御飯をいている。
これを「御新ごしんさん」といつた。その一人がぼくの生母です。ぼくはこの木村家(いろは)の第八番目に出生した男子といふわけで荘八の名をつけられ、父は荘平といひました。
私のこと (新字旧仮名) / 木村荘八(著)
「おい、お絃、それじゃアおめえ、御新ごしんさんに、何の用事だかわからねえじゃアねえか」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)