“御維新前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごいっしんまえ33.3%
ごいしんぜん33.3%
ごゐしんぜん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御維新前ごいっしんまえの日本人が海水浴の功能を味わう事が出来ずに死んだごとく、今日こんにちの猫はいまだ裸体で海の中へ飛び込むべき機会に遭遇そうぐうしておらん。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
年の暮がちかづいて、崖下の貧民窟で、提灯の骨けずりをして居た御維新前ごいしんぜんのお籠同心かごどうしんが、首をくくった。遠からぬ安藤坂上あんどうざかうえの質屋へ五人連の強盗が這入って、十六になる娘を殺して行った。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
河童かつぱの考証は柳田国男やなぎだくにを氏の山島民譚集さんたうみんたんしふに尽してゐる。御維新前ごゐしんぜん大根河岸だいこんがしの川にもやはり河童が住んでゐた。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)