藤綱ふぢづな)” の例文
わたりはてゝかの藤綱ふぢづなにすがりてきしにのぼりしさまさるのごとし、はからず人のわたるを見て目をあらたにせり。
わたりは二十間あまり、橋のひろさは三尺にたらず、欄杆らんかんはもとより作らず、橋を渡りてむかひの岸に藤綱ふぢづなを岸の大木にくゝしげてあり。これすがりて岸にのぼるたよりとす。