“あしゆび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
70.0%
足趾20.0%
趾指10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親爺のちぎれたあしゆびからは、紅い血が、ガーゼで拭かれたあとへ、スッスッと涌きあがった。白い繃帯は、巻くそばから紅く染った。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
相当出来た人ばかりであったが、その中の一人が正座した足趾あしゆびの先で拍子を取っているのを敏感な翁が発見した。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
朴の枝から葉の方へと匍ひ出しては身體の重みで滑りさうになり、葉の縁を趾指あしゆびで掴んで支へようとするが、到頭落ちてしまふ。何度も鉢の土だの床だのの上に落ちた。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)