“ゆび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
92.9%
5.6%
掌指1.0%
指趾0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しなには與吉よきち惡戯いたづらをしたり、おつぎがいたいといつてゆびくはへてせれば與吉よきち自分じぶんくちあてるのがえるやうである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
このうち双趾類というは、足のゆびが双足の中線の両方に相対してならびあるので、豹駝ジラフ、鹿、牛、羊、駱駝、豚、河馬かば等これに属す。
膝におきたる骨太の掌指ゆびは枯れたる松が枝ごとき岩畳作りにありながら、一本ごとにそれさえもわなわなふるえて一心にただ上人の一言を一期の大事と待つ笑止さ。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
お前は守宮だといったが、これはこのへんの堀にいる赤腹あかはらだ。守宮なら無花果いちじくの葉のような手肢てあしをしているが、これにはちゃんと指趾ゆびがある。ここに釘づけになっているのは守宮でなくて蠑螈いもりだ。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)