“手肢”の読み方と例文
読み方割合
てあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この雪に、こごえた手肢てあしをして、太刀を持つよりは、少しぐらいの酒ならば、体にれたほうが、かえってよかろうと考える者のほうが多かった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肩付きのたくましさはかんぬきのよう、十分弾力を秘めたらしいひき締った手肢てあし、身長、肉付き、均斉きんせいといい理想的ヘルメス型の、この男には男惚れさえしよう。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
すらりとしながら引き締まって均整のれた手肢てあし……恰好かっこうのいい胸のたかまり! 私に見せた笑い顔がまだ眼前に散らついて、私はあえいで胸で息をしたいような気になりました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)