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手肢
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てあし
ふりがな文庫
“
手肢
(
てあし
)” の例文
この雪に、
凍
(
こご
)
えた
手肢
(
てあし
)
をして、太刀を持つよりは、少しぐらいの酒ならば、体に
容
(
い
)
れたほうが、かえってよかろうと考える者のほうが多かった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
肩付きの
逞
(
たくま
)
しさは
閂
(
かんぬき
)
のよう、十分弾力を秘めたらしいひき締った
手肢
(
てあし
)
、身長、肉付き、
均斉
(
きんせい
)
といい理想的ヘルメス型の、この男には男惚れさえしよう。
人外魔境:05 水棲人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
すらりとしながら引き締まって均整の
執
(
と
)
れた
手肢
(
てあし
)
……
恰好
(
かっこう
)
のいい胸の
隆
(
たか
)
まり! 私に見せた笑い顔がまだ眼前に散らついて、私は
喘
(
あえ
)
いで胸で息をしたいような気になりました。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
その細骨のキリリとした
手肢
(
てあし
)
も、豊かな胸も、すんなりした首も、張り切った眼も、紅い唇も、女盛りの妖艶さを撒き散らすようで、臆面のない八五郎も、何となく近づき兼ねました。
銭形平次捕物控:026 綾吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お前は守宮だといったが、これはこのへんの堀にいる
赤腹
(
あかはら
)
だ。守宮なら
無花果
(
いちじく
)
の葉のような
手肢
(
てあし
)
をしているが、これにはちゃんと
指趾
(
ゆび
)
がある。ここに釘づけになっているのは守宮でなくて
蠑螈
(
いもり
)
だ。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
そして、
手肢
(
てあし
)
をバタバタさせている唖の怪物を、
邪慳
(
じゃけん
)
にも、かたわらの叢の中に
抛
(
ほう
)
り出した。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
肢
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭