“指趾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし50.0%
ゆび50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒼黒あおぐろくむくんだ、溺死者できししゃのような相貌になり、手足は極端にまで痩せ、まぶた指趾ししは絶えず顫戦せんせんし、唇からはよだれが垂れた。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
お前は守宮だといったが、これはこのへんの堀にいる赤腹あかはらだ。守宮なら無花果いちじくの葉のような手肢てあしをしているが、これにはちゃんと指趾ゆびがある。ここに釘づけになっているのは守宮でなくて蠑螈いもりだ。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)